仕事がある時から途切れなくなった。転機はスタイリスト3年目後半だったと思う。GWや正月など、時期によっては3日現場がないなんて事もあるが、年間を通してならすと、1日に2本以上はお仕事を貰える様になった。基本的には人手不足だがアシスタントもゼロになる事はなく、常にいる形。
しかし、その中で大きな魚を逃す機会も多かった。今ドラマ映画で主役を張っているタレントを「昔はやっていたが、今はやっていない」という事は多い。。。
一度でも仕事をしたらプロフィールには書けてしまうので、津野のプロフィールは手前味噌ながら、キラキラしている。しかし、大切なのは今であって、今スタイリングしていなかったら、過去の産物として世間からは下に見られるものだ。
では何故この大魚を逃してきたか、、、を考える。1番目は謙虚さの低下。2番目スタイリングに飽きた。この2つに集約される気はする。津野は年間を通して遅刻をしないし、現場を離れる事はあっても必ずアシスタントをつける。服の量も申し分ない。そこには自信がある。弊社ほど服の量を持っていくスタイリストはほぼいない。
2番目の「スタイリングに飽きられる」というのは、もう能力の限界だから仕方ない。。。どんなに忙しくても手を抜く事はないし、その時にやれる最大限の努力はしている。自分が納得出来るまで服を集め続ける根気もある。更に毎回新しい提案を2割は持って行こうと心に決めている。それでもダメならお手上げ🤷である。

では1番目の謙虚さの低下、、、これは意識すれば抑え込む事は出来るが、相当難しい。理由は、人は仲良くなればなるだけ、謙虚ではなくなるからだ。
月日を共にして仲良くなっているのに、謙虚過ぎるとちょっと違和感があるだろう。良い意味でズケズケ意見をいうのは“仲が良いからの特権”であって、相手の気分を害さないなら、◎だと思う。
しかし、仲良くなり過ぎても切られる事は多々ある。津野は過去これで何人ものタレントの仕事を失った。
何でもタレントの肩を持つような【タレント贔屓】な事はしないが、マネージャーからして「津野さんは悪影響」と思われたら、もうお終い。特に年頃の女優さんを担当するマネージャーは、スタッフの配備には敏感なので 少しでも違和感があると直ぐに切られる。
つまり、付かず離れずバランスの取れた絶妙のラインを保つ事が長く続ける条件である。
津野は良くも悪くも裏方感があまり無く、相手の中に入るスピードが早いため、“厚かましい”と思われる事も多く それで去っていったマネージャーも多いだろう。
全ての人に好かれる事は無理な事は理解している。しかし、自分の元から去っていく【人・仕事】を見るのは辛いものである。

売上が時に1000万を超える12月3月は月に100本以上の仕事が舞い込むため猛烈に忙しいが、この猛烈な忙しさも謙虚さを損なう時期である。
「アルバイトで、捌(さば)いても捌(さば)いても客が行列を作る店で働いた事がある人」には理解出来るだろうが、やってもやっても終わらない事態に人は謙虚さを失う。。。
暇な時は、お客様を神様のように扱うくせに、多忙の時は害虫のように扱う人もいる。この時に1番人間性が出る。多忙でも深呼吸して、丁寧に淡々と仕事をこなせる人が1人でもいると大変助かる。
弊社では津野が1番焦っていて、アシスタントが冷静なので、どっちが師匠か分からなくなる。本当に申し訳ない。。。
更に働く年数が長くなると、相手の能力が透かして見えるようになるもので、5分で終わる打ち合わせを30分やられたり、LINEで済む内容をわざわざ電話してこられると、急いでいるフリをして即座に電話を切ろうと「相手を誘導」してしまう事もある。良くない事である。
余裕がないと謙虚さを失う、、、余裕がなくても謙虚さを失わない為には、
【仕事は、どうせ1つ1つしか片付いて行かない。だから確実に1つ1つ終わらせよう】と割り切るしかない。
今回はお客様を囲う為には、「謙虚さ」が必要という事を伝えたかった。津野は、馴れ馴れしい性格でお客様を増やしてきたが、逃した魚も多い。
今後逃さないようにする為に、「後20点謙虚に立ち振る舞う必要がある」と思うのである。
仕事がなく、1本1本を大事に扱ったスタイリスト1年目を思い出して、誠意ある仕事をしていこう。

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