スタイリストになる理由で「服を手段にお金を稼ぎたい。だから、スタイリストになりたいです。」というお金メインの人間は少数派だ。ほとんどの志願者は、スタイリストの仕事に“お金を超えたやり甲斐”を求めている。
その中でも1番多い理由は「アーティストをやりたい。次にドラマ・映画をやりたい。」である。
次のYouTube動画で浅香唯さんのヘアメイク押田さんが、「ファインアート」は稼げない「コマーシャリズム」は稼げると言う話をしてくれている。
津野としては大先輩からの教えで神回だが、スタイリスト志願者の大半が、やりたいジャンルは「ファインアート」。つまり、Vogue、SPUR、HANA、米津、キングヌーのビジュアルである。
ここに到達できる人はスタイリスト3000人の中でも30名だろう。努力、方向性、才能、運などその全てを発揮できた時に到達する域だ。
スタイリストアシスタント志願者は、ここしか見ていない強者が沢山いる。変な話、そうじゃないと安月給でハードワークのアシスタント界に自分から飛び込む事はない。
そして、その大半の人が弾かれ、独自の路線を歩んでいく。しかしそれは失敗ではなく、経験。弾かれた先にも自分を頼りにしてくれる人間は沢山いる。
そして目の前の人達を喜ばせる為に、仕事をしていく事になる。
「ピカソにはなれなかったが、路上で似顔絵を描いて、多くの人を喜ばせるようになる」と言う事。結果として喜ばせた人の数としては、路上パフォーマンスの方が多くなる可能性もある。

押田さんは上記の経験を実体験した人。スタートでは、Vogueを目指したが弾かれて、コマーシャリズム(商業主義)を淡々とこなした人だ。結果62歳を超えた今でも需要は止まらず、右肩上がりで大活躍。
津野は62歳を超えるメイクさんで、残っている方に会わないので、押田さんの仕事モデルがどれだけ優れているかが理解できる。
津野は元々、大学、マネージャーを経てスタイリストになっている。よって、自分が突出したアート作品を作れるとは、ハナから思っておらず「ファインアートの世界」はスタートから考えていない。
師匠の仕事では、LV、GUCCI、PRADAから借りて1ページ1カットのファッション特集を手伝ったが、自分がそれをやるイメージは湧かなかった。。。湧かないものをやれるはずはなく、、、津野はキャリアを積めば積むだけ、コマーシャリズムに寄って行った。変な話思った通りになれた。コマーシャリズムはファインアートの3倍稼げるからだ。
会社員を辞める時の1番の理由はお金だったからだ。ちなみに2番目は「津野さんにやって欲しいと頼られる承認欲求」だったため、ソレも満たった。しかし、業界内ではある程度知名度は上がったが、マスには届いていない。つまり業界内知名度だけの状態、コレが耐えられないため、YouTubeに発信している。

津野は先ず【生き残る事が最優先】だと思っている。最低でも3〜5年は生き残れ。でないと,ファインアートをやる機会すらなく、スタイリスト人生を終える。
長くやっているとその道のりで、「コレ俺がやって良いの?」と思える大きな仕事が入ってくるもの。それが来るまでコマーシャリズムで生き延びるのだ。
コマーシャリズムで生きている大多数のスタイリストの中で、“ファインアートは嫌い”という人はほぼいない。「機会さえあればやってみたい」と思っている。しかしその機会がなかなか巡って来ない。
逆にファインアートばかりで生計を立てれるカリスマもいる。ファインアートだけで生きていける人は、コマーシャリズムの仕事をやろうとは思わない。そこは自分のブランディングを考えての事だろう。
ほとんどのスタイリストは、コマーシャリズムで生き延びながら、ファインアートの機会を待つ事になる。
メイクの押田さんは20歳にニューヨーク🗽の絵画屋で、店主に「俺は尖ったモードのメイクをやりたいんだ。」と世間話をした話をしてくれた。。。
すると店主は、「絵の世界でも尖って生きていける人は、ほぼいない。ウチに置いてある絵画製作者のほとんどが、コマーシャリズム(商業的な絵)を普段は書いている。そうして生き延びる中で、たまにファインアートの機会を貰って名作を残しているんだよ。」と話したという。
クリエーター世界は、他国でも共通の特徴を持っている。まずは、やりたく無い仕事も構わずやる事。それに専念しよう。
とりあえずは3年、そして次に5年、10年生き延びるのだ。

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