10年ぶりにパソコンを買った。初期設定で操作不明な事は、画面を撮影してジェミニに聞く。直ぐに操作を教えてくれる。10年前に3日かかった作業が1分で終わる。津野は初期設定というものが苦手で、例えばIKEAで家具を買っても、自分で組立ずに便利屋さんを呼ぶ。どんなに大きな棚も5000円で組立てくれる。
組立る③時間で、自分の仕事をすれば組立代は払えるから得意分野は得意な人に任せるようにしている。AIが発展すると、頭で考える事は即座にクリアになる為、肉体労働の便利屋しか残らないと思った。
昨日弊社、衣装レンタル「お貸しや」に芸能のマネージャーがきた。先週もマネージャーがタレントを連れてきた。
両者は同じ事を言っていた。「服が多過ぎて、組み合わせが分からない、、、。」そして、次は手数料を払ってでもスタイリストを雇おうとする。
例えば「お貸しや」のサイトに、サイズの数字、画像、値段詳細が全てアップされていれば、AIでもコーディネートを組める。しかし、超大手のリース屋しか、全ての情報をネットに出していない。個人店のリース屋はネット上に全ての情報を出すまで手が回っていない。
つまり、現時点で街のリース屋ではAIコーデは組めない。となると、脳内でコーデを組める我々みたいな肉体労働者は必要になる。
そのうちコーディネートを組める人型ロボットが発売されるだろうから、その時までは我々は役目がある。しかし、2040年にはロボットが組めてしまう時代が来るだろう。

では、AIがコーディネートを組めて、それを配送出来るシステムが整えば我々の仕事は無くなるのか、、、それも疑問である。現場に服を持って行って、本人が好きなサイズに詰めてあげたり、「用意したものが写真とは違うから、別のコーディネートに組み替えたい」となった時に タイムラグなく、取引先の感情を読み取って打ち合わせる事は、不可能だと思っている。
更にスタイリストには、独自が持つ【押す力】がある。「前回も同じ番組で🟥をきたから、今回は赤を避けよう」とか、「迷っているなら、Aの衣装の方が華やかで良い」とか、その辺だ。
スタイリストをやっていて「最終的には津野さんが決めて良いよ。」となる場面は多い。その時にタレント、マネージャーの感情を汲み取って一つのコーディネートに落とす言い回しが、人型ロボットにできるかと言ったら、これも難しいと思うのである。

結局、コーディネートを組むだけの人間は用がなくなる。それは間違いない。しかし、お客様のバックヤード(感情、過去の着用履歴、タレントの今の立ち位置)を考えながら、今のこの人ならこういう服が良いと、1つのコーデに落とせるコーディネート力、更にはスタイリスト本人の人間性による決定打を打てるかどうかは,人間ならではの所業だと思っている。
これからスタイリストになる人は、【コーディネートはロボットでも組める】という事だけは分かって貰えたら幸いだ。
ここに関しては結局昔から言っているが、アシスタント期間を終えると、誰でも上手くコーディネートを組める。そこじゃないって事。
そこじゃなくて、スタイリスト本人のキャラクター、人間性、思いやり、優しさ、愛情。そういう副次的な加点がない【タダのスタイリスト】は淘汰されるという事を知って貰えば、幸いである。
スタイリストは、タダ洒落た服を持ってくる業者ではない。タレントや事務所の強力なサポートチームだ。サポート部分を全力でやっていれば、必ずその想いはお客様に伝わるだろう。お客様の精神面にまで注意を向け、場の空気を良くする気持ちは忘れてはならない。

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