先輩スタイリストAさんからの紹介で、ピンクレディーの未唯mieさんの仕事だった。この紹介というのは、最高だが厄介だ。それは人の信用を借りる事になるから。しかも、先輩スタイリスト、、、これは絶対に失敗出来ない案件である。
彼女は、芸能界で長きに渡って活躍する超大御所タレント。数々のスタイリングを経験してきただろうが、服に関して特化してる訳ではない。
「どんなテイストが好きか?」という津野からのインタビューに対して、なんとなくの雰囲気で「〇〇な感じが好き」と教えてくれる。その情報のパーツパーツを元に、コーディネートを手繰り寄せるわけだ。
事前に沢山のコーディネート画像をマネージャーさんに送り、「あれでもない、これでもない」しながら、1つのコーディネートに集約した。
皆さんにとって、20歳年上のレジェンド芸能人と言ったら誰になるか想像してほしい。その人からのスタイリングの依頼となった時に、心はどう震えるだろうか。。。
津野は数々芸能人の方をスタイリングさせて頂いたが、震える程 著名な方に当たる機会は なかなかない。最近でいえば、森口博子さんや浅香唯さんは大変世話になっているが、初めてご依頼を頂いた時は本気でビビった。
自分が地方の片田舎に住み、どう頑張っても どんな手段を使っても、手の届かなかった世界で活躍されていたトップ層のタレントだ。今回の未唯さんは、更にその上の世界の人、久しぶりに緊張感のある控室だった。

今回は、いつもスタイリングされているスタイリストさんが捕まらなかった為の臨時のスタイリングだった。
とは言え、先輩の信用を借りてお仕事させて頂いているので、とにかく未唯さんに良い印象を残してお帰り頂くことに徹底した。
やるべき事は3つ
・要望には全てお答えする事。NOはない。
・誰よりも機敏に動き、ハキハキと大きく受け答えをする事
・必ず笑顔を残す事
新規の時はこの3つを頑張れば、運が良ければ次に繋がる。簡単な事である。しかし、この簡単な事が出来ない人がほとんどだ。
例えば、要望に対して難色を示し、いつもと同じ様にタラタラと動く。受け答えの返事の声は小さく、微笑程度で過ごす、、、。この様なクソ野郎にチャンスの神様は厳しい。そもそも、そんな奴にチャンスが巡ってくる事はないが、、、。
今回のようなケースの時は、師匠同様にアシスタントも気合いを入れて望まなければならない。年間に1回しか巡って来ない「絶対に負けられないチーム戦」だ。アシスタントは、この空気感が分からないと同志としては失格である。
価値がある部下というのは、上司の悩みに寄り添える人間なので、今回のようなケースでは普段とメリハリを付けて積極的に取組まないと上司に伝わらない。。。
この事からも今対峙している相手が、「どれだけ大物か」を見極める能力は、必ず必要だ。理由は、大物に気に入られれば、あっという間にランクが上がるからだ。大物の周りにしか大物はいない。運良く繋がれば、更に大物に繋がるのである。
この様に人は他人の力を借りて上がっていかねばならない。
世間では、ベンチャーキャピタルという投資専門の機関に金を借りて、アイデアだけで のし上がる若手もいる。
肩を借りれれば、その実績は不動のものとなって実績に書き込める。それが後々どれ程の力を発揮するか言うまでもないだろう。
一回でもスタイリングすれば、実績に書けるのだ。実績にその名前があるだけで、どれ程の信用が肩に乗っかるか、、、。

上記の気迫は、どの初対面も同じ。具体的には、会社の面接、新入社員として入って数ヶ月、新規のお客様の時のフィッティング。入部したての部活。
全てにおいて、①NOは封印。②機敏にハキハキ動き、③満遍の笑顔を残す。
そうすれば、他人は貴方のことを必ず好きになる。人生はこの繰り返しである。
特に、最後の【笑顔】は残せない人間は多い。万人が出来ないから価値がある。限られた時間の中で「成果と笑顔を残す事」に徹底してもらいたいと思う。
インターンにきて、「なんか覇気ないな、、あの子」とか「頼まれ事 終わらせずに翌日に持ち越したわ」とか言われたら、終わりだ。つまらない人生を繰り返す事になる。
人生において、気に入られないといけないタイミングは必ずくる。今できなければ、いつやる?チャンスは必ずものにして欲しい。

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