アシスタントを成長させるための手順

プロフィール

自分がスタイリストになったつもりで仕事を」これはいつもアシスタントに伝える話だ。

スタイリストに限らず、全ての社会人は部下にコレを伝える。

しかし、人は千差万別。自主的にできない者(アシスタント)も出てくる。それも分かる。

人は基本的に「報酬と罰」でしか体が動かない様にプログラミングされているからだ。

「スタイリストでもないのに、アシスタントの私が自分事でやれと言われても、、、。」そうなるのだろう。

ではどうすれば、アシスタントが自分事として仕事ができるかを考えた。

必要なのはリスクだ。部下(アシスタント)にはリスクがない。

上司と部下では、「案件に対する脳内の重要度」が全く違う。

責任を取らなくていいし、頑張っても給料は変わらない。その腐った脳内を上司側にスライドさせてあげる作業が必要となる。ではどうするか。

それは撮影前にプロジェクトの入口でアシスタントを管理する事である。

自分で考えてやってみて!といって、期日になって

出来ていなくて後で怒る。

これでは、何100回やっても成長しない。

進め方自体が間違っている可能性があるからだ。

まず、撮影に向けての作業計画を出して貰い、それを入口でプレゼンさせて修正する。

プレゼンの際 上は、

・その進め方で間に合わない場合はどうするのか、

・時間がギリギリ過ぎるなど 

アドバイスをしがちなのだが、

残念ながら、アドバイスというものは、下からするとストレスでしかないから辞めた方が良い。

更に、詰めれば詰めるだけ部下(アシスタント)は、硬直して動けなくなる。

では、どうすればいいか。

師匠(上司)の熱量を浴びてもらう事だ。上の人の必死な熱量を肌で感じた時、人はやる気が伝染するものだ。

だから、問題が起きた際には、詰めてストレスを与えるのではなく アシスタントの方から別案を発してもらう。アドバイスではなく

「それだと間に合わない、、、じゃあ どうする?」と師匠は問い合わせる。コレだけで良い。

すると、アシスタントは自分の頭で考え、自分の口で別案を提案する。このように発言の機会を増やしてあげる事で、ドンドン頭に入って行くのだ。

部下が聞き役に徹してても、永遠に頭に入らない事を上司は知っておいた方がいい。

「アシスタント本人がこなせる量」の範囲内で業務を任せてみて、成功体験の量を増やしてあげる。次期にその範囲をジワジワ広げていく。

いきなり、大量の事案を処理させるのは無理ゲーなので、アシスタントのキャパを考え徐々に広げていく事が大事

ココで必ず必要になってくるのは、リスクを与えてあげる事 要は無茶ぶりだ。

「貴方が明日迄に これを終わらせなかったら、プロジェクト事態が傾く。頑張れ」そう伝える。

リスクを感じさせないと人は本気になれない。

例えば、新入社員に

「今から伝える業務内容をそっくりそのまま、先輩に伝えろ!」言うと脳はフル回転する。

理由は、伝達に失敗すると、先輩と社長の両方から叱られるからだ。

このような「自分事」に転換させてあげる機会を増やす必要がある。

そして、進展を随時チェックして行くという作業もやらないといけない。上としては かなり骨が折れる。しかし、そうしないと成長しない。

これを何度か実走しても、一向に出来ないようであれば、オサラバして貰うしかない。

まずは、入口管理で自分事を気づかせてあげる事が大事。、そのキッカケすら作らないと消極的な部下は一生成長しない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました