撮影後の食事会にアシスタントを誘っても良いか制作に尋ねたところ、「津野さんだけでお願いします。そうでないと津野さん休めないでしょ、、、」と言われた。この言葉の判断に多少迷った。
理由は、
・1日帯同してくれたアシスタントに「お疲れ様の意味を込めてチームと食事頂きたい」という師匠としての思いと、
・アシスタントがいると食事会の席で、「積極的に動けるか気を遣えるか心配」という思いの2つが錯綜するからだ。
気を遣うとは、指示をせずとも下記の様なことを他スタッフに対して出来るかどうかである。
・水を持ってくる
・注文を聞く、グラスの酒が無くなったらメニュー片手に次を進める
・下座に座ってホールスタッフのように配膳する
・お酌する
・トイレの位置を確認して、トイレの人にさりげなく場所を促す
・空いた皿は全部回収して自分の席におく。などなど
結果、制作としては、「余計な気を張らずに津野を休ませてあげよう」と想っての決断だった。
・津野が都内であっち行ったり、こっち行ったりでゆっくり出来ていない事
・スタッフと会食に行くなんて地方ロケ以外ない事。
上記を知った上で気を遣って、言い辛い事を言って貰った。本当に優しい人だなぁと思う。津野としては、「勿論アシスタントさんもどうぞ。」と言われる気でいたので、思わぬ対応に驚いた。
津野はマグロの様に動き回るタイプなので、誰かが無理やり止めないとずっと仕事をし続ける。今回は制作陣の優しさに面食らってしまった。
アシスタントには、「会社の経費でご飯食べて良いから先に帰ってくれ」と伝え、津野は会に臨んだ。

制作会社の先を見越した気遣いは、学ぶべきものだ、、、。津野は、適当なところがあるので確認せずに実走して痛い目を見る事が多い。上記の食事会に関しては事前に物申していたから、未然に失敗を防げたが、無断で連れて行ったら、「おいおい」となったかもしれない。。。
ちなみに、今日も1つやってしまった。zoom打ち合わせでアシスタントを加入させる事を伝えておらず、先方を3秒戸惑わせた。。。しかも打ち合わせ相手のほとんどは年上、大先輩。。。かける言葉もない状態。
戸惑っている表情をみた数秒で「あー、、、俺やってんなー、、、適当が全然治んねーわ、、、」と思うのである。今回の打ち合わせに関しての謝罪はフィッティングの時にしよう。
津野は、大人は「聞いてない!!」に関して怒る事をもっと学んだ方が良い、、、。上が事前確認をやれないと、世の中に飛び出した時にアシスタント達も同じ過ちを繰り返すだろう、、、。
ただ、事前に伝える事はとんでもなく面倒くさい。この面倒を進んでやれる奴が優秀なので、「自分は会社員になっていたら、晩年まで永遠に怒られる人種なのだろうな、、、」と思うのである。
津野の代理で、未然に確認してくれる石橋を叩くタイプの気の利いた人材を雇えればクリアになるだろう。本当はこれが1番だ。「細かい事前チェックは他人に頼る」と割り切って日常を過ごしていければ,本当は最高である。

津野は日常から朝令暮改を繰り返している。朝決めた事を夕方には覆すタイプだ。朝令暮改を繰り返していると、毎日毎日変わるスケジュールに柔軟に対応する力が備わる為、想定外の事が起こっても何ら気にならない。
津野がクライアントなら、「どんな人がzoom会議に加わろうが、関係者であれば気にしない。」
しかし、世間はそうではない。
例えば、何週間も先の休みのスケジュールを前もって組み。仕事の打ち合わせを事前に組み、規定の時間通りに慎重に進める。
世間様から比べると津野はズボラに見えるだろう。。。ズボラ同士が打ち合わせするなら、なんら問題は無いが、そうでは無い事がほとんどだ。
アシスタントの中でさえ、決まった動きで回りたいと思っている「仕事に几帳面なタイプ」もいる。
卒業したアシスタントの中には、予定したルートを組み替えたら、イライラし出す人もいた。性格だから仕方ないが、日々タレントさんの気分によって動きが変わるスタイリスト業において、予定を組み替える事にストレスを感じていたら、身が持たないと思っている。
「青のワンピースが良いと良いってて、本当は水色を想像していた。」なんて事は普通に起こる。そこに柔軟に対応するのが下請けの役目だ。振り回されてなんぼである。
弊社でも良く「明日の第1現場は、津野さんが衣装搬入して、ピックまでお願いします。」なんて言われる事がある。勿論聞いてはいるが、正直30%しか聞いてない。何故なら、動きはタレントさんの気分によって、180°かわるからである。
事前にキチッとスケジュールを組む人が多い世界で、うまく立ち回るには、朝令暮改を日常的に行う少数派にいるより、慎重に詰める多数派にいた方が有効なのだろう。
津野は頑張って性格を変えないといけない

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