勇気を出して前へ出るべし

プロフィール

他人ゴトをどう自分ゴトにするか、これは師匠の永遠の課題である。半端な事をしたアシスタントに「貴方がスタイリストだったら、同じ事をしますか?」と問うと、大抵のアシスタントはしないと言う。

しかし、その瞬間は妥協してしまう。

スタイリストをやるに当たって、課題は「時間とお金だ」。この2者とどう付き合きかで手元に残る資金、資産が変わる

時間短縮のため衣装リースショップに行けば直ぐに可愛いものは見つかる。

しかし、高額なリース料金を取られて、【ギャラ−衣装費】の計算をすると、手元に資金は残らない。

時間があれば、安くて良いものを古着屋、メルカリで買えば、そのアイテムは将来の資産となり、沢山の撮影のピンチを救う。

アシスタントは、この「時間とお金」の問題を業務量と照らし合わせて

師匠にスケジュール提案して行かねばならない。

例えば、

「Aの案件の服が足らない。しかし、この案件に時間を使うと、他案件が共倒れする。

よって、時間短縮のためリース屋でお金を使う事が懸命です。」

とか

「今週はBの探し物にアシスタント2名で、5時間は使えます。必ずこの5時間で揃えます。

ただ万が一、間に合わなかった時の保険で、撮影前夜にリース屋を1件入れています。」

こういう感じだ。

先1週間のスケジュールを俯瞰(ふかん)して上から見る。誰をどこに配置させ、衣装費を使わずに成功させるにはどうすればいいかを都度考える。

どのスタイリストも、上記を考え仕事をしているが、これをアシスタント時代からやるのが弊社である。

何度も言うが津野は会社のマスコット。

津野の力を借りずに自分達でプロジェクトを進める事を強制している。

よって、時間配分を考えたスケジュール提案を自らしないといけない。ここを「人任せ」にするスタッフがそれなりにいる。

まぁ、当たり前っちゃー当たり前。

例えば、学校で先生が

「この問題分かる人!!」って生徒に聞いて、毎回1番に手を挙げる積極的な人は、この日本にそうそういない。

ダメダメだ。

つまり、先人切って業務を進める人なんて、100人に1人だ。

でも100人に1人にも入れないと、人生負けっぱなしである。

そういう人は、いつまでも人の陰に隠れて人生守りに入る。守りが大多数だから、攻める人は勝負に勝ちやすくなる。

勝つのは常に少数派だ。皆んなと同じが1番負けるという事を早く知るべきだ。

仮に、皆と同じが優秀だとするなら、この世の中は富豪だらけとなる。しかし、実際はそうではない。

協調性を保ちつつ 集団から上手に逸脱していく人が、各分野のリーダーとなる事を知っておいてほしい。

そして、ウチはリーダー以外はいらない

以上の事より、仕事は自分ゴトとして動いて行く事が成長の絶対条件だ。学校とは違う、お金を取るのだから、それなりの覚悟が必要なのだ。妥協しようと思えばいくらでも出来る。

ほとんどの人間が妥協していく中、「読者の皆様だけでも妥協しない人生を、送って欲しい」と願うばかりである。

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