あるプレスルームの貸出担当が怒っていた。理由は未使用だ。ウチではない。津野の直前で返却された“初めましてのスタイリスト”が未使用で返却した事に怒っていた。
このケースだと、津野は見ず知らずのスタイリストの肩を持つのではなく、PRESS担当者の肩を持たないといけない。。。しかし、未使用のスタイリストさんの気持ちが分かりすぎて、半分スタイリストの味方の発言をしてしまった。。。
コミュニケーションとしては、失敗である。目の前の世話になっている人を喜ばせるのが会話の鉄則だ。。。でも、黙っていられなかった。。。
この一件を踏まえて、「やはりPRESSは、スタイリストが衣装を決めれると思ってるんだ、、、下請けなのに、、、それは無理だよ。」と思ってしまった。
更に、「2度と貸さない」と言っていた。「初めましての時は,今後も宜しくお願いしますの意味も込めて使用しろよ、、、」と、、、。 津野は仲が良いから未使用でも許されているだけなんだな、、と思った瞬間である。
「また貸してあげてよーそのスタイリストさんに、、、」と思いながらも、PRESSの脳内が垣間見れて勉強になった。

ファッション誌のスタイリングと、芸能のスタイリングでは決定者が異なるという事を、、、。今一度、洋服のプレスルームの人はご理解頂きたい。
ファッション誌は90%の確率でスタイリストのコーディネートが通るが、芸能は90%が通らないのだ。芸能においてスタイリストが思惑通りにコーディネートを通そうとすると、仕事発注者であるマネージャーや芸能人との関係に大きくヒビが入り、仕事が来なくなる。
仕事が来なくなると、PRESSに借りに行くことも出来なくなる。以上の事から、大目に見て頂けないだろうか。。。スタイリスト側も貴重なお時間を頂戴して借りるわけだから、使用したいと心から思っている。
しかし、現場では鶴の一声でコーディネートがひっくり返る。そこで「いや、こっちのコーデを使って下さい!」なんてダダをこねたら1発でリピーターを失う。
現場で何千回も上記の様な、シチュエーションに立ち合ったから分かる“スタイリストの苦悩”である。。。

更にPRESSの方は、もう貸さない事は決めている。しかし、2回目貸し出し依頼が来たとして、それでも使わなかったら ラックを倒してブチ切れると言っていた、、、。恐ろしや、、、。
このエピソードを30分後 別のプレスルームの若手の担当者に披露したら 「そんな担当者もいらっしゃるのですね、、、うちはそうではないので、、、お気遣いなく。」と言われた。この事から恐らくファッション雑誌畑で育ったプレス担当者は、使って当たり前が,染み付いているのだと思った。
それにしても、借りる方と貸す方の考えの相違を統一しないと、随分とやり辛い業界になると危機感を感じた。
貸したら、使って当たり前の上司から育った部下は、同じ様に未使用のスタイリストに辛く当たるだろう。逆も然りである。
各会社内で巻き起こる上司から部下への教えには、口を出せないので、津野は遠くからYouTubeを通して啓蒙活動をしていこうと思っている。
スタイリストは間に挟まれた中間管理職だということが洋服屋にご理解頂ければ、少しは当たりがソフトになるのかもしれない、、、😭

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