アシスタントの責任の全ては師匠にある。弊社は外注のアルバイトさんにも世話になっているが、この責任も社長である津野の責任。全てはトップが責任を取らねばならない。
アシスタントさん、アルバイトさんは責任が取れない分、責任者に数々の質問、完了報告を投げる。
衣装レンタル業のアルバイトさんなら、「カラータイツも貸していいのか?」「それはいくらに設定するのか?」「タバコ臭い返却物のクリーニング費を客から取っていいか」などなど。
アシスタントは、「Aの撮影は問題なく終わった。」「ワンピースの部品が破損した。どう対応すれば良いか」「未使用が続くブランドへの謝罪用のお菓子を買うべきではないか」などなど
質問と完了報告を相当数行う。
自分の判断で決めることはない。例えば、コーディネートに関していうと、アシスタントの社歴や実力いかんによっては、靴下の色味の確認や、靴の選定を任せる事はあるが、服に関しては、全て判断を委ねるルールにしている。
その中でも特に、「金銭が絡むこと」に関しては、細かく確認する事を義務付けている。それが100円だろうが10,000円だろうが お金の管理を出来ない会社は即潰れるからだ。
昨日は、衣装のパーツをイベント会場で無くしたまま、事務所に戻ったアシスタントに厳しく注意した。注意した内容は
①会場から報告しなかったこと
②勝手に戻ったこと
である。

津野は直ぐに諦めるタイプではない。最後の最後まで物事をプラスの方向に傾けるよう、粘り強く生きている。よって、簡単に諦めるタイプの人が津野の元につくと、かなりキツイだろう。
我々は、借り物の服を預かって仕事をさせて頂いている。借りたものを無くして、そのまま帰るようなスタイリストになれば、どこのブランドも そのうち貸してくれなくなるだろう。
無くしたものを、アシスタント自身が自腹で全て払うのなら100歩譲って責任感を感じるが、それでも「津野さんに貸して無くされた。」という事実は残る。よって、金を払えば済む問題では無かったりする。
無くしたら無くした場所から報告をする事が誠意である。無くした事は仕方がない。悪気はないだろう。しかし、「30分探して無かったので、出ました。」と、無くしたものを見つける努力をそこそこに、会場を後にしたら その後の責任を取るのはトップである。それで良いはずはない。
買い取るのもトップ、謝るのもトップ、そして、会社は無くしたブランドから借り辛くなる。。。
その辺りの責任を丸っと放棄して、独自の判断で帰ってしまうのは、許せないものだ。
①まず無くした事をその場で連絡📱。
②自分としての対応策を伝えながら、上の人間の指示をあおぐ。
③指示された内容を精一杯やって、それでもダメなら,更に自分の意見と共に指示をあおぐ。
それの繰り返しである。
津野はアシスタント時代に師匠からアンパンを頼まれた時、アンパンを見つけるまで、コンビニを15店舗バイクで回って帰らなかった。たかが、100円のパンでも与えられた課題を甘くみてはいけないと思う。
そんな中、2店舗行ってなかったら帰ってくる“責任感のない人間”も世の中には沢山いる。相手の要望を満たしてないのに、ノコノコ帰ってはいけない。アンパン1つでも大事な業務である。
津野はクライアントから“対応力があるスタイリスト”というレッテルを貼られている。よって「自分の会社から、対応が悪い人間を排出してはいけない」という使命感を持っている。
以前ヘアメイクさんから、
「津野さんの所を出た方だから、しっかり対応してくれると思ったら、そうじゃなかったので驚きました。」という嫌味も聞いたばかりなので、ここは徹底したいと思っている。
(その人はウチを辞めた人だったのだが、、、)

そんな中、昨夜は卒業生のスタイリストに手伝いに来て貰った。集合時間に津野車が到着するや否や、走って車の方に寄ってきて、荷物を下ろしにきた。
まず、運転者の視界に入る所に飛び出している事だけでも賞賛だが、車の方に走ってくる姿にも対応の良さを感じた。
独立して8年近く経つが、気持ちよく師匠を迎えようとする心に、「独立した弟子は凄いな」と思うのである。
「私は責任を取れないので、、、」それを念頭に掲げて適切な処置をとる。報告は「そこまでしなくて、大丈夫」と言われるまで過剰にやる。そこで初めて合格点が渡される。
合格点を取り続けた人間には、次第に確認不要の称号が渡される。その称号を複数取り続けた先に独立があると思うのである。
先ずは過剰に【完了報告】と【確認作業】を行うことから、新人はスタートだ。これが出来ない人間が片っ端から怒られていき、互いに嫌な気分になり辞めていく。スタートの半年の報告は過剰にやるに限る。
出来る人間や、ミスが少ない人間は、愚直に上記をやり続けている。ミスは してはいけない。「失敗を沢山しなさい。失敗をしながら成長していけばいい。」は、体のいい嘘だ。
失敗しないように、全力でやって それでも失敗するのは、仕方がない。まずは師匠の基準に達するまで過剰に確認しよう。

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