事務所を移籍したタレントAと話した。
移籍先の社長BはAと7年前からの付き合い。B社長は元々日本一のアイドルグループのマネージャーだった。そこからスポーツ選手のマネージャーになり、その後、自身で事務所を立ち上げた。
日本一忙しいグループのマネージャーをやりながら、別会社のAをデビューからずっと気にかけてあげた。例えば、LIVEやバラエティ、イベントをチェックし、その度に「あれは良くない。もっとこうした方が良い」とアドバイスをしていたようだ。
特にお金を貰うわけでもなく、好意で見ていたようで、地方のタレントの実家にも挨拶して、丁寧にお世話していた。そのような経緯もあって 今回、Aが移籍となった時、真っ先に信用のあるB社長を頼ったと言う流れ。。。
「熱意のあるマネージャーって本当に凄いな、、、」と思う。。。貴方は特に金にもならない人のお世話を7年間やる事が出来るだろうか。。。なかなかの所業ある。
我々スタイリスト含め、商売は人の信用の元に成り立つわけだが、信用はちょっとした歯車の違いでバラバラと崩れてしまうものだ。
先日津野が担当した女優は、10年世話になった仲良しのスタイリストを、ここ最近の数回のスタイリングで切った出来事があった。
理由は、スタイリストが「他現場からもヒキがあって忙しい」と態度に出したからだった。
「謙虚さが無くなる1番の理由は、多忙」。人は自分の置かれた状況や気分でビジネスパートナーにデリカシーなく接して、信用を失ってしまう事もある。
よって仕事相手とは慎重に慎重に、積み上げて行かねばならない。それが仕事における鉄則である。

ちなみに、津野の経験上 スタイリストがそれなりのタレントを捕まえた時の月収は平均で毎月20万🆙する。これをプロダクションに置き換えると、知名度があるタレントが1人参入すると50万以上 毎月会社にお金が落ちる事になる。
更にその人が成長し知名度があがると100万にも1000万にも化けるのだから、会社の生命線としてもインパクトは大きい。
コロナ以降、腕のあるマネージャーが続々と独立したが、開花するタレントを持てなくて廃業に追い込まれる会社もあった。
「1人のタレントの力がどれだけ会社にプラスをもたらすか、、、」を考えるとたった1人の加入も,バカにならない世界だ。
芸能界トップレベルのタレントだと、20本近くのCM年間契約を取る。安く見積もって1本2000万円だとしても、CMだけで4億円。事務所3対タレント本人7の比率で割っても、事務所には1.2億円入る。これで何年間のランニングコストを払える、、、。スタイリストでは想像出来ない夢の世界である。
お金で人付き合いをするわけではないが、逆にお金の問題で簡単に人付き合いは消える。よって、先ずは綺麗事を排除して、お金を稼いで【ウマミ】を分かち合うこと。そして、業界に生き残ることが先決だと思う。ビジネスパートナーである以上、金を稼がない限り人は自分から離れていくものだ。

社長Aの長い年月をかけた膨大なgiveが、タレントBの心を動かした物語を紹介した。今回は移籍→新タレント加入の裏側の話を聞くことが出来て勉強になった。
スケール感は違えど、津野の周りにも似た様な現象は起こっている。それは、弊社アシスタントになったが、数ヶ月〜1年で辞めた子達の津野への恩返しだ。
・1ヶ月で辞めたアシスタントに、辞めてからも尚バイトとしてお手伝いをお願いしていたら、お母様からシャインマスカットを頂いた🥴
・弊社を半年で辞めて、他の師匠から独立した子が、今でもお中元とお歳暮を毎年送ってくる😌
・1年で辞めたアシスタントが、今でも津野の誕生日に「おめでとう御座います。」のLINEと1杯のコーヒー券を送ってくる😭
歩む道は違えど、一時代を共にした仲間からのささやかなプレゼントである。勿論強制なんてしていないし、正直お別れした後に この様な恩恵を受けるなんて夢にも思っていなかった。。。
長く上手にやっていくには、1つ1つの出会いを誠実に進めるべきだ、、、「沢山与えた人が最後に勝つ世の中になっているんだな、、、」と改めて思うのである。

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