バラエティ番組で「スーツで、刑事っぽくしてくれ」と言うオーダーだった。刑事は基本白シャツ+ネクタイだろう。しかし、一応バラエティ的な華を出そうと思い“カラーシャツ”も用意しておいた。
マネージャーから控室で 「オシャレな方で構いませんよ」と言われたので、カラーシャツ+ポケットチーフで、華やかに仕上げようとした。
「チーフ出して」とアシスタントに伝えたら、目が泳いだ。その一瞬の隙を見逃さなかった。「忘れたんだろうな、、、、」。と思った。
マネージャーとタレントが目の前にいる手前「スーツの仕事でチーフを忘れた」とは、口が裂けても言えない。。。持参するのは基本だからだ。
本当に忘れたかどうかの確証はないが、直ぐに携帯を取り出し「チーフ持ってきて」とLINEして応援を頼んだ。
現場担当アシスタントから マネージャー、タレントが控え室から退出したタイミングで、「チーフ忘れました」と言われた、、、欲しい言葉はそれではない。それは、とうの昔に分かっている。分かっている事を言われても、、、って感じそうではなく、
「チーフのLINE有難う御座います。自分直ぐに中継地点まで取りに行きます。」と言うべきだった。

仕事とは「何とかする力」の事をいう。失敗をしたら1秒でも早く、補填をするべきであり、それが失敗した人間の使命だ。失敗した瞬間から、補填に全ての時間を捧げる使命がある。その作業を数秒逃した事を怒った。
タレントが本番に臨む1秒前までに、胸にチーフを刺したらチャラである。その1秒を死ぬ気でつむぎ出す気持ちがないと、今後起こる数々の失敗を補填出来ないダメな職人になる。
先週、別件で 他のアシスタントが雑誌のクレジットを間違えて、本が出来上がってしまった時にも 同じ事を感じた。
「やってしまった!!」と感じた瞬間に、ブランド及び編集部が迷惑を被ることは確定する。その怒りを、1秒でも早く火消ししないといけない。そこの嗅覚を失ったら以降の信用は地に落ちる🔥
事もあろうに、彼女は【間違いの原因が こちらにあるかどうかの確認】も2回間違えていた。その上で、うちのミスが確定したのなら、即時土下座以外の選択肢はない。その手配をその日中に行わなかった事で、叱った。

ミスは皆やる。津野も沢山やる。もう少し、⚪︎⚪︎すれば良かった、、、なんて日常茶飯事だ。しかし。大事な所はそこではない。いかに素早くカバーリング出来るか、本番に間に合わせられるかだ。
だから、タレントが入ったら先にフィッティングしないといけない。何か思いもよらぬミスがあった時にメイク中にカバーリング出来るからだ。カバーリングの【瞬発力、頭の切り替え、スタッフの動かし方】が撮影成功を握る鍵である。
やってしまった後、「あの人ってやっぱり凄いよね。間に合わせるもんね。」と言われるにはどうするか、、、その対応力が高ければ、失敗も加点になる。
津野は失敗したら、「評価を上げるチャンスだ」と思う様にしている。失敗とチャンスは密接な関係にある。直ぐに行動出来るよう、スイッチを近くに置いておこう🔛

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