「インターン生に何処まで教えるか、、、」これは線引きの難しい問題だ。インターンは短期。そして、その中で実際にアシスタントで入る子は1割未満。そして、弊社はアシスタントだけでも回る中、インターンに来て頂き勉強して貰う。つまり、インターン生は 即戦力ではなく、お客様扱い。
「熱を入れても入社しないなら、教える必要もない、、、。」そう考えるスタイリストも多いだろう。会社の利益だけを考えると、1番良いのは中途採用。
アシスタント経験者を入れて、スタートからガンガン1人で回して貰う事が、最も教育コストが低く、会社にも金が残る。新人は大抵2か月以内に辞めるので、新卒を入れても無駄教育になる事が ほとんどである、、、。
しかし、その中でも我慢強い子だけが残って、会社の柱となって行く。「正式に入社しても辞めるのに、短期のインターン生に真剣に教える義理はない」と思うのが、賢い大人の選択である。

しかし、弊社の理念は「芸能界と一般社会のインフラになる事」なので、芸能×一般の狭間で揺れる「地に足についていない人達」にも、しっかりと教育する。
インターンはスタートと同時にアシスタントのグループLINEに入れられて、日々の同行を眺め、津野はアシスタントと同様にインターンにも指導する。インターン生はいきなりLINEに入れられるわけで、何のことを話しているやら、何の指導を受けているやら、意味不明だと思う。しかし、それは知った事ではない。スタイリストの日常を晒して体感して貰うのが目的だ。
「あー、こんなにLINEくるんだ。。。」「寝る直前まで連絡くるじゃん」みたいな事だけでも知れれば良い。それを体感させる。

津野は中川原さんという師匠がいて、沢山の事を教わった。しかし、他の人からも沢山教わった。ヘアメイクの中島竜司さんや、スタイリスト西ゆりこさんである。
竜司さんからはマネージャー時代に、気遣いと津野の人間としての浅さを教えて頂き、西さんからは独立してから数年間仕事を振ってもらいつつ、スタイリストとして生き延びる為のイロハを教わった。よって、師匠は何人いても良いと思っている。
そして、津野の発信活動をずっとチェックしてくれている現役のスタイリストアシスタントも何人かいる。更にスタイリストとして活躍する方からも「いつも発信活動楽しみにしています。」というDMを頂く。
彼等は毎日「何かの情報」を持ち帰って自分の活動に活かしてくれている。それで良い。師匠は違う人だけど、「ずっとチェックしているのは津野さん」と言われたら、それはそれで会社の理念に沿っている。
だから、短期のインターンにもちゃんと指導している。

昨日は、津野とアシスタントがコーディネート相談をしている時に、インターン生が、何をやれば良いか分からず立ってコチラを見ていたので注意した。
学校の講義でもよく話すことだが、うちは主体的に行動する人を求めている。その様な集団に属した場合、指示待ち状態は1番厄介だ。
コチラが支持しないと、硬直して思考停止でいる状態は、どの企業にとっても好ましくない。更に、視界に入る所でこちら側を見ていると、こちらも作業に身が入らなくなる。
既存のアシスタントは、インターンにやって欲しい事を指示はするが、その指示も尽きる。先程も言ったが、弊社はインターンが居なくても回る状態を作った上でインターンを募集するので、1人でやったら早い事を、わざわざ丁寧に指示しないといけない。指示を受ける側は、「指示する方は楽」と思っているだろうが大間違いだ。それは上の立場になったら分かる。
指示はクソほど疲れる。指示が疲れるから自分でやる人が多いのはその為である。
よって、指示はインターン生が暇を持て余さないだけの愛情である。そして、指示は多くて10回まで、それ以上は指示する事もなくなる。理由は、インターン生に任せれる仕事は、雑用しかないからだ。
つまり、指示7回、指示8回となると上は指示を考える様になる。この時点で気遣いしなければならないのは、上ではなく下。
「指示が無さそうな予感」を感じたら、自ら「必要だったらお声がけ下さい!!その間やれることをやっておきます。とりあえず掃除してますね。」と言わないといけない。
しかし、これをやれるインターン生は ほぼ皆無である。「人の心を読む」というビジネスで1番大事な行為を怠ってきた代償だ。

これを言われると、上の人は肩の荷が降りる。そして、自分の仕事に集中できる。
学生が「何でもやります!!指示下さい。」と意気込むのは素晴らしい。しかし、「指示も尽きること。」「指示することも大変な事。」を理解しないといけない。
「だったら、インターンなんか行かねーよ!」と思うなら思えば良い。ただ、就職したら直ぐに同じ問題に直面する。それを学生のうちから知れるアドバンテージはでかい。それを良いと思うか悪いと思うかは貴方次第である。
たまに、指示に疲れてインターン生を先に帰す事もある。その時「よっしゃ🙌帰れる」と発言した生徒に関しては問題外だ。勉強する気がサラサラない、、、。インターンを苦行と思うなら、来ない方がマシである。
この様に、学ぶ側の気遣いも非常に大事。
先輩からの指示が尽きる前にちゃんと《お声がけ》をして、「必要な時、声かけて下さい。掃除しておきます。」とか、「倉庫の整理しておきます。」と言うべきだ。これが出来た時に、同世代と大きく差が開くことになるだろう。
「インターン生は、仕事のイロハも分かってないのに、そこまで出来ない!」という意見も聞こえてきそうだ。しかし、数々きたインターン生の中には、毎日1時間早くきて、靴棚を整理してから先輩を迎えるインターン生もいた。
当然ながら、既存スタッフには大変気に入られ、「彼は何処に行っても好かれる」と太鼓判を押していた。やるやつはやるのである。
「今、何をすれば目の前の人が助かるか、、、」それを息を吸う様に考えれた時に、頭1つ抜ける。なので、それを早い段階で教えるのが津野の役目である。

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