マネージャー時代。「この仕事は俺が辞めても、代理人が同じポジションを担うんだろうな、、、。他の担当に変わったとして、ある程度の差分は発生するだろうが、数ヶ月も経てば問題なく仕事は回っていき、いつしか自分は忘れられるのだろうな、、、。」と思った。それを感じた時に悲しい気持ちになった事を覚えている。
ただ、世の中全体で考えた時に「この人しかダメ」なんて仕事はほとんどない。
例外で言えば、癖のある超有名俳優や、アーティスト、世界的スポーツマン、イーロンマスク、孫正義のような世界を股にかけた大社長。田中角栄のような歴史に名を残す首相くらいのものだ。
マネージャー時代、スタイリストという職種には「この人でないと、、、!という唯一無二感」を感じていた。しかし、実際にスタイリストをやって沢山の芸能人を担当し、沢山の人が離れて行った現状を見つめ直すと、「俺で無くても良いんだな」と感じることがある。
現に津野が担当しなくなってからも芸能界の第一線で頑張っている人は沢山いて、また津野担当に戻ってくる人は100人に1人だ。
取り替え可能という【虚無感】を20年かけて、また思い出した。

令和の若者は、仕事に対して お金よりも待遇よりも 【存在意義】を1番重視していて、自分にしか出来ないものを探している気がする。しかし、実際その立ち位置に行ける人は1%未満。
津野も含めて、ほぼ全ての人が取替可能な人材なのかもしれない。。。
スタイリストは下請けであり、親会社である制作や芸能事務所には楯突くことができない。その為、たまーに酷い仕打ちを受ける度に、いつも取り替え可能だと思われている気がして、頭を抱える、、、。
これの対策としては、いちいち感情に左右されない事。感情を無にする事 以外に方法はない。
「お金を貰っているのだがら仕方がない。」と思って割り切らないとやってられなくなる。よって、思考停止で淡々と仕事をする様にしている。
このような事から、金が溜まって仕事を選べる様になったら、「受けたい仕事しか受けない」という層が生まれてくる気持ちは大いに分かる。皆、人としての尊厳を保ちたいのだ。。。
結果として若手からスタートし、ある程度のポジションを気付くまでは我慢の連続。その我慢の先に、運良く成功した数少ない人だけが「気持ちの良い仕事だけを選べる」というわけだ。難儀な世界である。

津野は会社員→スタイリストになる時に「津野さんに仕事をお願いしたい。」と言われたくてスタイリストを目指した歴史がある。よって、唯一無二感は今後も求めていきたい。そうなるには、ただ仕事をしていてもNGである。
誰もやった事がない事を次々に行い、外に発信して巨人に見つけて貰う。その試行回数を増やさないといけない。
今後出てくるスタイリスト、ヘアメイクに先輩からアドバイスを申し上げる。津野は実績作りに15年かけてしまった。うち後半の5年は無駄だと思っている。
若くして、【この人しかいない!!】という立ち位置を気づくには、実績作りと並行して別のルートを作って行く必要がある。それは例えば、本の出版・インフルエンサー・メディアでの露出である。
どうすれば人の目に留まるかを常に試行して、異端を目指して欲しい。異端であれば異端であるほど価値は高まり市場価値は増す。
裏方のままが居心地良い人は、特に価値の創造はしなくても良いが、津野の様に希少性を持ちたい人は、数をこなした先に、希少性があるとは限らないことを知ろう。
津野はスタイリスト業を続けつつ、別の3方向からスタイリストとしての希少性を作ろうと思っている。1つはYouTube、2つ目はブログの横展開、3つ目は今はまだ言えないが仕込み中だ。
津野の高校時代のやり手の同級生は、「1つの事をずっと続けれる津野が凄い。」と言ってくれた。しかし、思考停止で同じ事を続けていても、時間だけ消化し突破口が見えなくなる。
取り替え可能な人間として、一生終える事だけは避けていきたい。それが親から命を頂いたせめてもの恩返しだ。

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