スタイリスト業の良い所

プロフィール

衣装を集めて、コーディネートを組んで持っていく。これを毎日毎日15年続けている。一見単調な仕事に見える。

昇進があるわけでもない、大きなお金を動かして日本が揺れるような仕事をするわけでもない、壮大なプロジェクトを数ヶ月かけて取り組むわけでもない。

何が楽しくてこの世界に決めて、この世界に居るのだろう。と思うと 幼少期に遡る事になる。

当時、テレビの中は夢の世界だった。福岡の田舎町では到底見れない「キラキラ🤩」がテレビの中にあった。

学校に行けば、テレビの内容を皆が話す。テレビは話題の中心でもあり、話題についていけないと日常がつまらなくなった。

更にテレビに映る人物は皆、地元では見れない綺麗な人ばかり。何としてもお目にかかりたいわけだ。

津野は憧れに対して、指を咥えて見てるだけの人ではないので、いつかその世界の中心にいようと心に決めていた。

「憧れに向かう力」と言う意味での例が1つある。先日、日本テレビで眺めの良い控え室だった時、小倉優子さんに「津野さん何で外を見てるの?」と言われ『目の前に見える無数のビルの1つすら自分は建てられないのか、、、と思うと悲しい😭』と伝えた。

「景色見て、そんな事言う人いないけど」と珍しがられた。これも同じで、いつか東京にビル1棟建てたいという憧れがある。

憧れは人を突き動かす。「芸能界に飛び込もう」「ビルを建てるんだ」という憧れが人生の羅針盤🧭となった。

芸能界入りするため、出役で挑戦する方法、ロケバスから入る方法、テレビ局に就職する方法、数々のアクションを起こしたが、尽く失敗した。

結果として、芸能プロダクションにマネージャーとして入るわけだが、事務所所属の芸能人としか交流がない事に絶望し、スタイリストを目指して今に至る。

弊社のアシスタントに、「固定の芸能人数名と毎日仕事するのはどうか?」と伺ったところ「勘弁してくれー」と返ってきたので、ウチの子達も「広く沢山の人と交流して行きたい」という想いは一致している気はする。

スタイリストは、事務所の垣根なく知名度の高い人達と交流する事が出来る。これはなかなか飽きないものだ。そして呼ばれる時は、作品の宣伝活動用の露出が多い事から、作品を知る機会にもなるし、作品に込められた想い、それを作り上げたスタッフの気持ちまで知る事ができる。

良い作品、悪い作品はあるものの、スタッフ及び役者が 一生懸命人生を削って作り上げた「魂の作品」を近い位置で感じれる事は、有益な事だと思っている。

なぜなら、そこに人の心が動いたエピソードが隠れているからだ。それは、自らの人生の発見や転換になる事もあり得る

他人の一生懸命を強制的に見れる環境というのは、なかなか良いものだ。

例えば飲食店でも、各店が自分の人生をかけた精一杯の料理を提供している。そこをわずか数千円で体験できる。「料理人の人生を丸ごと頂ける」と言う意味では、感動的な事である。

この意識があるから津野は、同じ店に繰り返し行く事はしない。時間が作れたら知らない店に入りその店の「人生の味」を楽しみたいと思っている。

(子供達からは、毎回ジョリーパスタに連れて行けと強制されるが、、、)

話はそれたが、スタイリストの魅力は、

日本各地で話題の「影響力の高い人達」に毎日毎日会えて話が出来ること、その彼らが、命を削って作り出した作品を熱い想いと共に知れることにある。

更にスタイリストは、高級品だ。上位層の芸能人しかスタイリストを発注出来ない。つまり、厳しい芸能界でも生き残った精鋭(スタッフも含め)とお仕事できる。

環境が人生を決めると言われる中で、熱い人間が集まる環境下に身を置くことは、非常に大事なことである。

なんとなく日々を過ごし、休みを目的に集まった人達ではない。だからこそ、気づきや発見が隠れているものだ。それが「何年スタイリストをやっても飽きない理由」なのだと思う。

「猛烈に一生懸命な人の近くにいる事で、人生は実りあるものになる!」と信じている。いつでも意識高い系でいよう!!

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