男性グループのMV撮影だった。繋げてくれたのは、女性アイドル雑誌の元編集者、雑誌社を退職し芸能プロダクションに務められた。その情報を嗅ぎつけ猛アタックし、上司に繋いで貰ったというわけ。
まさか編集者が芸能プロダクションの広報になるとも思わなかったが、人の人生は読めないものである。だからこそ、誰とでも仲良くしていて損はない。
ちなみに同じ雑誌者の編集長も、大手芸能プロダクションのマネージャーになったという。人は同じ業界でグルグル回るものだな、、、と感じる。

今回MVのメガホンを取ったのは、副社長だった、、、これは驚いた😵副社長はハンコを押す役目としか思ってなかった。ディレクションから、道路使用許可、スタジオ押さえ、タイムスケジュール、構成まで全て副社長1人で行っていた。。。
しかも、その辺のディレクターより指示が的確で、タレントのテンションを上げるのも秀逸、、、演じた後のタレントを褒め称え、声もでかい。スタッフに沢山話しかけ、冗談を交えながらガハガハ笑う、クラスの先頭集団タイプ。現場の士気を上げる役目までこなす方だった。このタイプは、どこのコミュニティにいても偉くなる。
副社長に「道路使用許可なんて、部下に任せれば良いじゃないすか。」と質問したら『部下は俺よりも忙しいからねー』と語っていた。実際どのくらい忙しいかは不明だが、複数人のグループで各々のカット割まで考えつつ、社長と相談しながら1週間でまとめる事がどれだけ大変かは理解出来る。
この様な人が上に立って、社員の負担を守ってくれると誰でもついて行きたくなるだろう、、、。どの時代も、こう言うタイプの人間が残るんだろうな、、、と思った。
①技術面で アレもコレも出来て、更に
②人のテンションを上げれるオールマイティ
である。
①②どっちかしか持っていない人は沢山いる中で、両方を兼ね備えている人は強い。特に②を持つ人はどのコミュニティに属しても大事にされる。
「社長は凄い人を副社長に抜擢した!」と思うのである。

撮影は状況に応じて撮影順を変更しながら巻いて終わった。「最後のカットは、家が遠い人から撮影するから、メンバーで1番遠い人は名乗り出て下さい」と気を使われていた。
「上に立つ人間は誰よりも働かないといけない」と思う撮影だった。誰よりも働き、現場でリーダーシップを取れ決断は早い。これが人が付いてくる所以ではないだろうか。
誰とは言えないが、大御所のスタイリストで全く現場に来ない、リースにも行かないと言う人がいる。「何故この人が大御所になれたの?」と思うかもしれないが、アシスタントがしっかりしていて、スタイリストの人付き合い(コミュニケーション能力)が抜群に上手だと、ある程度許される事がある。「〇〇さんならいいか、、、」とキャラ勝ちする人だ。
しかし、これが常駐化すると信頼関係はなくなり、人が離れていく。このスタイリストさんの会社も、所属スタイリストがドンドン抜けて一匹狼になりつつある。
ある大手のプロダクションでも同じ現象が起きている。社長が週に1回の定例会議にしか顔を出さず、社員は「社長がどこで何をしているか分からない」とぼやく会社があった。
この中にいてバリバリ働く実力派の社員が、ゴッソリ有名タレントを引っ提げて新しい会社を作ってしまった。。。
ウチも同じだ。撮影を複数本やる中で、現場にベタ付き出来なくなった事で居なくなったタレントは山程いる。。。どれだけ相手に時間をかけれるかが勝負の別れ道である。
楽して稼げる事はない。誰よりも働くから取引先や社員に愛情が伝わり、人が付いてくる。時間をかけた順に愛情は伝わるので、「1日の中で誰に時間を使うか」はよく考えなければならないと思うのである。
よく働く偉い人を間近で見れて良かった^_^改めてリーダーになる人の働き方を教えてもらった気がする。

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