スタイリスト界には相場がある。ギャラTV3万、WEB取材3万、雑誌ページ1万〜2万、映画舞台挨拶3万〜15万、LIVE8万〜30万、カタログ15万、広告(モデル)10万、広告(タレント)30〜50万。
各セクションに◯円〜◯円があるのは、タレントの知名度、制作費の大きさにも起因するからだ。
たまに仲の良いマネージャーさんに「津野くん細かいTVとか、取材を沢山やってくれて有難う。しかもお洋服も毎回沢山用意して貰って、、、感謝してます。今度広告取ってくるから、その時は津野くんにお願いするから。」みたいな事を言われる。
これは、心から有難い事で 結果的に広告が永遠に来なくてもその言葉を頂けただけでスタイリストは頑張れたりする。
マネージャーから、この様な言葉が生まれるのは、マネージャーさんも自社のタレントで広告を決めれれば、社員を1年間食べさせていけるし、スタイリスト会社も同様に広告を待っている事を知っている。という事だ。
ちなみに広告は衣装費がギャラと別で発生する。つまりギャラは丸々技術料としてもらえる。だから、ここを狙って、タレント付きのスタイリストになりたがるスタイリストが多いのだ。
カタログは基本ブランドの服を使うので、衣装費はかからない。つまりギャラは丸々技術料として貰える。この辺りの仕事はスタイリストにとって、非常においしい仕事となる。いわゆるご褒美仕事である。フリーランスは、ボーナスや退職金がないので、仕事の中で 高単価を喜ぶ以外に臨時的な褒美はない、、、、。
たまに、細かい仕事だけAスタイリストがやって、大きな広告だけ大御所のBスタイリストを使う事務所さんもあるが、細かいところだけで頑張るAは正直、可哀想だな、、。と思ってしまう。
「悔しかったら、積み重ねて大御所になれ!」と言われればそれまでだが、拗ねてるスタイリストを見る事は多い。

津野はブランディングで相場以上の金額をもぎ取ることを、目指したが辞めた。結局下請けが足掻(あが)いても買い叩かれるのを思い知ったからだ。
正直ウチみたいに、アシスタントが4人もいて社歴が長い子達には1人30万以上の月給を払っていたら。1日に人件費だけでも4万消える。家賃は1日に4万円、、半端ない。津野の人件費もいれたら、更に消える。この状態で下請けが会社を守る為に、やらなければならない行為は、数で勝負だ。
ただ数を稼げと言っても、1人のスタイリストの営業力でこなせる本数には限りがあるのも事実。どんなに営業を頑張っても属人的なスタイリスト業では、「津野さんが来れないなら、なし」と言われる案件もしばしば、、、。
上記のことから、スタイリスト業の売上の天井は見えている。大きなグループ(例えば、嵐、TWICE、SnowManなど)のLIVEや広告をやらない限り、この仕事の天井は年間売上1億円。それ以上稼ぎたければ、スタイリストは諦めた方がいい。1億円いけるのも東京で3000人いて3人以内だと思う。
結果、スタイリストは値段を釣り上げるのではなく、各業界から撮影の機会を沢山頂いて相場価格でこなすが、最も長く賢く生きていく術なのではないだろうか。。。
ただ、ウチみたいな会社は1日TV3本でも足りない。
車の維持費、家賃、衣装費、会議費、人件費、を合わせると軽く1日10万以上飛んでいく、、、やりたいやりたく無いではなく、会社として受けないといけない広告は沢山受けたりする。値決めを出来ない以上、買い叩かれるのを覚悟で本数稼ぎに走るからだ。
弊社みたいな下請けは多いだろう。家族を守る為、働く仲間の生活とその家族を守る為、受けたく無い仕事でも受けないといけない。
辛くはないが、プラットフォーム側になれると良いなぁという願望はあるので、津野はYouTubeを始めた。

YouTubeスタートの理由は、俗に言うYouTuberになりたいわけではない。日本一スタイリストの事を発信した人として、全国講演会や、ピボットなどメディアに出て行きたいからだ。
講演会はランク次第ではあるが、値段も自分で決めれる。ここまできてやっと、値段を決めれる権利をもてるかな?、、、。と思っている。これで、認知が広がればリクルート費も抑えられるだろう。
ここで、山口周さんの《人生を充実させるための順番》を紹介しよう。
山口氏は、「時間資本」を元手にして、他の3つの資本へと変換・蓄積していくプロセスが重要だと言っている。
その順序は以下の通りだ。
①時間資本➡️②人的資本(個人の能力)➡️③社会資本(人と人との関係性、信用、評判)➡️④金融資本
まずは自分の【時間】を投下し会社に貢献する。次に人間に蓄積された能力、技術、経験である【人的資本】を使って仕事をとる。
更に、繋がりや信頼の【社会資本】で横のつながりを広げて行って仕事を拡げ、最後に【お金】に変わると言った流れである。
①②に大量の体力を消耗するが、③までくれば流れに乗って楽できる。お金は後から付いてくるだ。
津野は更にここから、社会資本を投下し、人的資本を最大化させる為に「YouTube」という巨大なプラットフォームを使って、「認知」と「権威性」を足そうと思っている。すると、更に希少価値が跳ね上がるだろう。
いつか自分で値段を決めれる立場になれるように、スタイリストの中でも頭ひとつ抜けていかないといけない、、、。

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