スタイリストの洞察力

プロフィール

スタイリストは使われる身である。自分から撮影を起こす事は出来ない。テレビ番組から呼ばれたり、広告の監督から呼ばれたり、編集者から呼ばれないと役に立てない。

スタイリストは、仕事を作るプラットフォームではない。仕事毎に振るいに掛けられる。となると、何をしないといけないか、、、

大部分のスタイリストは、【気を使わないといけない】し、【気に入られないといけない。】

極々少数の名前のあるスタイリストさんなら,ネームバリューで仕事が来るので、そこに上がるまでは、周囲に目配せをしながら、仕事する必要がある。

気を使うとは、どういう事か、、、。それは、「エレベーター🛗の時に開くを押す」ような単純な事ではない。その先の気遣いである。

少人数でエレベーターに乗る場合。目的階について、【開く】を押さずに先に出る人を貴方はどう思うか?「自分勝手」と思うか、「何とも思わないか」。津野は何とも思わない。

逆に【開く】を押す人をどう思うか。津野は「御礼を伝えるのが面倒だからサッサと出てくれ」と思う。

コレが仕事になった時どうなるか。。。

タレントに仕事を依頼した会社が案内人兼エレベーターガールをやるのだが、ほぼ100%の人が開くを押して 最後に出る。

すると、どうなるか😢出されたタレントチームは何処に行けば良いか分からず、立ちすくむ。

中には、「出て右です。」という担当者もいるが、結局タレントチームの先頭に行くのに、群衆をかぎ分けて先頭に行く必要があり、「だったら先に出ろよ、、」と溜息がでる。。。

【開く】を押すという行為は当たり前という、固定観念に縛られて思考停止している。

エレベーターを降りたら、まず自分が先に降りて、先頭で誘導する事が本当の気遣いだ。

2つ目の例は、控室の話。

TV局の控え室は、100㍍の1本道に20の控室が並ぶ。各部屋は4畳〜12畳。

スタイリストは荷物が多く、狭い控え室に荷物が入らない事がある。その際、控室の外に荷物を置き スペースを空ける。

先日、控室の真ん前にラックと靴袋をドカッと置いたアシスタントを叱った。理由は周りの目を気にしていないからだ。

他の出演者の控室前は、スッキリしているのに、ウチの控室前だけ大量の荷物が置いてある場合、悪目立ちする。津野だったら間違いなく、その控室のタレント名をチェックする。そして、「邪魔」と思う。

担当するタレント本人もマネージャーも同じ事を思うだろう。「ウチの控室だけ悪目立ちしてる、、」と。非常に悪い印象である。ただ、彼等は優しいからスタイリストに言うのを我慢している。嫌われたくないからだ。

更に他の部屋の出演者も間違いなく、その控室のタレント名をチェックする。ウチは特に服の提案が多いので、新人タレントで、10コーデかかっていると、「こんなに用意されて生意気だ!!」と思う人だっていかねない。

その辺を汲(く)み取って、控室前から荷物を逃す気遣いが大事だと思う。

弊社は事務所で「服のレンタル業」を営む会社だが、1人でゆっくり服を見たいスタイリストさんが来店する際、店の入口付近で 運営スタッフが数人いると「圧迫感がある」し、「わざわざ挨拶」しないといけない。だからこそ、「入口付近のスペースは人影を無くしてあげる」など、気を使わないといけない。

他にも飲み会で、思考停止でグラスが空けばお酌する人、、、これも辛い。人は見ないといけないが、大抵の人は お酌は多くて2回まで。ほとんどの人は、皆自分でやりたいのではないだろうか。。。

他にもメニュー渡して「何食べたい?」と聞くのに、「何でも良いです。」と気を使う人。これは、最終的に決断を相手に委ねており、1番ストレスのかかる決断を迫っている。

「食べたい物くらい自分で言えよ。」と思ってしまう。

常に相手の出方によって気遣いを変えていこう。思考停止で、世間一般の気遣いを押し付けてはいけない。

常に貴方ナイズされた場面場面の気遣いを考え、行動に移して行かねばならない。

人間関係でも同じ。持ち上げられたい人もいれば、けなしてくれた方が距離が短くなる人もいる。「相手が何を欲しがっているか」、「何をしてくれたら楽だと思ってくれるか」を都度考えてあげれるスタイリストになろう

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