衣装被りを気にするのは本人だけ、、、

プロフィール

担当者からの情報不足でスタイリストが恥をかくシチュエーションは、なんとかならんものか。。。

今日は、何度か世話になっている番組。いつものようにドレス風ワンピースを持参したら、「周りがラフ衣装だから、ドレスではなくてラフ衣装で行きたい」と言われた。

そんな情報知る由もない、、、。用心深く準備を進める事は板についているが、教えてもらわない限り気付く事が不可能な事もある。

例えば、フジテレビ「ネプリーグ」だとグリーンバックの合成処理があるので、緑は持って行ってはいけない。緑を着用すると透明人間🫥になるからだ。

この事を忘れたマネージャーから何度か仕事依頼を受けた事があるが、こちらから「グリーンバックで間違いないですよね?」と確認する。

しかし、いつもドレスの番組において、「万が一周りが皆カジュアルかもしれないから、ラフ衣装も持って行こう」という発想は、変化球過ぎて気づけない、、、。

現場で不満が出ると、なんとかメイク終わりまでに対応するのが弊社だが、今回は“再収集しなくて良い”とのお達しを受けて断念した。

しかし、失敗スタイリストの空気感は出ており、なんか申し訳ない気持ち、、、😔勘弁して欲しいものである。準備万端も限界がある。

この様に衣装決めは、ある程度周りとバランスを取って、番組に一体感を持たせようとする形で進められる。

今回は、周りがラフなのに「自分だけドレスはTPOにあっていない、、、」と感じたタレントの要望だった。

この様な【テイストの問題】と似たケースの問題が【衣装の色味問題】。1つの番組内で極力、出演者同士の色味をバラけさせ、“番組全体を華やかにしよう”という控え室間特有の思惑がある。

その1つの例として 

控え室で一旦衣装は決めたものの、「周りの出方を待ってギリギリで違う衣装にしよう!」と提案するチームもそれなりにいる。

「先輩と同じ色は着れない」とか、「本番の座り位置 両サイドの色味を確認してから決める」とかもあるが、メイクさんは服に合わせて髪型を作るのが仕事であり、全く違う衣装になって髪型が合ってない、、、となると、それなりにプライドは傷付くわけだ。

逆に周りがどんな衣装で来ようが、初めに決めた衣装で行くと言う腹の座ったタレントもいる。スタイリスト、ヘアメイクとしては大変有難いタイプである。

周りを気にする方も、気にしない方もそれぞれだが、結果衣装が被っても、終わってしまえば後の祭り。「何か被っちゃったね」と軽く笑っているだけで、落ち込むまで悩む人はいない。。。逆に衣装が被った事で「気を遣えよ!!」と後輩を怒る人も見た事がない。

津野が体験して過去に違和感があったのは、わざわざ衣装の色味を聞いてきたのに、同じ色で被せた人くらいだ。このケースだとしてもわざわざ聞いてこなければ、違和感になる事はなかった。

となると、「衣装の被りなんて初めから気にする必要がないのではないか」と思うのである。

結局、衣装でバランスを取るタレントは、皆 “自分がどう思われるか”を気にしていて、【周りはそこまでは気にしていない、、、】と言うのが真実である。番組想いを装って、自分の事を気にしているのだ。

気遣いは日本のお家芸だが、そこに引っ張られると【自分が窮屈になるだけで損をする。】と言う事も知っておこう。

今回はスタイリストへの情報不足がもたらした 頂き事故だった。間に人が挟まって情報が降りてくる仕事において、この様なケースは、これからも起こるだろう。

周りのラフな衣装の方々とバランスを取りたいタレントの気持ちは痛い程 分かる。しかし、番組の統括は全く違和感を感じていないので、問題なしだ。

結局はキャスティング権のある人に気に入られたら、また番組に呼ばれるわけで、「衣装が〇〇だから」という理由で、キャスティングから外す事はない。それよりも番組への貢献度(内容)でみている。

そんな中、我々は与えられた事をマトモにやり、トラブルには柔軟に対応すればそれで良い。

「ドレスではない」と変な空気が流れた時に、情報不足を盾にして「私は悪くない、、、」と責任から逃げて「何もしない」という選択肢さえ取らなければ良いと思う。

1つ反省点を語るなら,「もう少しジャンルの幅を広げて衣装を用意しとくべきだった。」と言う事かな。

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