初めましての大手芸能プロダクション、マネージャーAとタレントフィッティング中。着せる作業をアシスタントに任せて、Aマネのコレまでの職業連歴を聞いた。
20年前、津野はAマネの上司Bと合コンしていた。Bはみるみる出世して、20年ぶりに部下のAマネ経由で仕事を振ってくれた、、、。職種は違えど、同じ業界の人々は大事にすべきである😉いつか力になってくれる。
Aマネはavexで5年「東方神起のクレーム窓口」で働き、その後、今の大手プロダクションに入った。クレーム係は人生で1番辛かったので、今の仕事は全然へっちゃらだと言う。
過去に辛い経験をすればするだけ、人は耐性が付き 後の人生が楽になる。ならば、若いうちに過酷な職場は経験しておくべきだ。
若者は知らないかもしれないが、東方神起の爆発的な人気は凄かった。まだ5人で活動をしていた時だ。。。“推し活”と言う言葉は無かったが、推しのためには人生を捧げる人間は多くいた。
彼等が5人→2人になる時、悲しみでバタバタと倒れていく人をみたと言う。
「コレからどうやって生きていけば良いのか、、、」的なクレームに何千件も誠心誠意 対応して、かなり苦しい想いをされたと言う事だった。

その後、現在のプロダクションに来てからも、時代のせいか治安は守られず 帰りは深夜。THE昔の芸能界の働き方をやり続け、後輩が続々と辞める経験をされていた。
入社試験で500倍の難関を潜り抜けた精鋭が、一年足らずで辞めていく中、Aマネは我慢強く残り続け今に至る。お陰で今は楽をしている。
津野も同じ様な時代を生きたので分かるが、残る人間というのは、賢い人でも体力のある人でもなく、我慢強い人である。ココがない限り何事も道半ばで終わる。
ウチで言えば、新人の「ゆーき」と「りな」は何も分からない中で。情報の渦の中に取り残されており、先が見えない日々を送っているから、かなり辛いだろう。
ウチが担当するタレントが、どう言う人でどういう服を好むかすら分からず、リースに行っても 全て津野や先輩にPRESSの服の写真を送り、判断をあおぐ毎日。何もわからなきゃ何も決められない、、、。そして、休みもない。自由が効かない人間は誰しもその場から投げ出したくなるものだ。。。
しかし、我慢強く続ければ一筋の光が見える。なので、諦めずに頑張って欲しい。諦めるのはいつも自分で他人ではない。雨風吹き荒れる道でも、突き進まないと仕事の喜びは見えないものである。
スタイリストになれるかどうかなんて簡単な事で、アシスタントを辞めさえしなければスタイリストにはなれる。単純に、期間の問題である。頑張りたまえ。
覚悟を決めて頑張るのなら、津野は地の果てまで付き添ってやる。

ところで、一度の会話で仲良くなるのは津野の特技だが、昨夜のフィッティングから明けた今日の撮影現場の話。
衣装は決めたので、津野はギリギリに入ったが、「念の為、持っていけ」と言付けた靴を「サイズが大きいから」という自己判断でアシスタントが持ってこなかった。なんで余計な事をするのか、、、今、津野は撮影を抜けて靴を取りに帰っている。
言われた通りに積みさえすれば良いものを、わざわざ置いてくるなんて意味不明だが、こんな意味不明な行動を取り続けるのがアシスタントだ。
その為、Aマネと2日連続で盛り上がり、仲良くなれる機会を逃してしまった。。。津野は営業部長。話が得意な津野に現場で話をさせないと、会社の仕事は増えていかず、アシスタントの分配金も増えない。自分らの判断ミスが、回り回って自分らの給料を減らしている事に、気づいて欲しいものである。
たかが、靴1足の積み忘れなんて大した事ないと思うだろうが、それが2件3件積もると、津野の気分は下がる。社長の気分はスタッフ全員の生産性を著しく下げる。
社長は、いつもご機嫌が1番だ。そのために、ミスがない様 細かく確認してほしい。
社会人は自分との戦いである。Aマネのように、どの会社も数多くの苦労を抱え、その中で精一杯 成果を上げている人もいる。
津野も同様に、マネージャー、アシスタント、スタイリストになってからも苦労は沢山あった。隣の芝は青く見えるが、隣の芝は入社3ヶ月で黒くなる。
自分の目的地と一致している会社ならば、我慢である。逃げちゃいけない。最終的に守ってくれるスタッフが居るのならば、どんなに大変でもそこは天国である。

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