強烈な責任感を持つべし

プロフィール

人間は怠け者だ。いつも楽をしたい。なんなら好きな事だけして、目覚ましを捨て、昼まで寝て、気の合う人とだけ会いたい。

そんな怠け者の人間に、どれだけ抗(あらが)えるかが、成果を出す秘訣である。

乗り気のしない業務に【習慣】で立ち向かい、巨大な【責任感】で顧客を喜ばせ、笑顔を引き出す。楽とは真逆の位置に【成果と成功】はあると信じている。

その【心】を弟子に伝えるのが、津野の役目であり天命である。

そんな中、今朝は見過ごせない問題が起こった。

10時アーティストのフィッティング。

10時30分には終わるだろう。そこに有るべきドレスが、ウチの段取りミスで【午前中着】で郵送される。

11時に配送されたらアウトの状態

前夜から「渋谷区内の集積所に荷物が来たら差し止めろ!」の指示をした。配達員に持ち出され、後回しにされたら終わるからだ。

結果アシスタントは、津野の指示を忘れており荷物は差し止めてなかった。運良くフィッティング中に荷物は届いたが、マグレみたいなもんだ。

我々スタイリストには、持参する衣装への期待と料金が同時発生する。「ドレス届いたら良いね」という生半可な気持ちじゃダメな事くらい分かるだろう。

何百本仕事をしたとしても、必ず毎回先方の期待値を超えないといけないのが仕事なのだ。

今回の場合、宅配業社のせいにせず、絶対に間に合わせなければならない。この絶対を甘く見てはいけないのだ。

何としてでも手に入れると誓って アイデアを出し行動しないといけないそれが宅配業社にとって無理難題でも、【目的】は達成しないといけない。

残念な事に、行動できたアシスタントは1人も居なかった。

誰かがなんとかするだろう

ドレスは他にも5体あるから大丈夫

とでも思っていたのだろう。

皆、責任転嫁し自分は悪くないという主張だった。

悲しいもんだ。その仕事の【心】の部分を毎日伝達しているつもりだが、伝わっていなかった。

こちらが提案し、クライアントが指定してきた衣装は、絶対だ。

「わざわざ選んでもらって、集められませんでした。」なんて言えば、信用は地に落ちる。

一度ミスしただけで、こぼれ落ちそうな【割れ物の信用】を大事に大事に育てて来たおかげで、ウチはいま仕事に溢れている。

それも津野の力だけではない、歴代のアシスタント達が頭を下げまくって拾ってきた信用だ。

ウチにとっては、ノーミスで業務を全うしたとしても失う事だってあるのが信用だ。

それを「たった1回くらいのミス」という気持ちで取りこぼしていたら、あっという間に弊社は倒産である。

スタッフ1人1人が、「何が何でも責任を果たすんだ。」という猛烈な突進力を持ってほしいものだ。

また明日から指導のやり方を変えていかねばならないと思った事件であった。

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