作品撮影に必要な事

プロフィール

リース屋TEOのオーナースタイリスト城さんから、「ウチは独立前アシスタントの作品撮影は無料で貸してる。応援したいからね。津野くんのお貸しやも無料貸し出ししたら?」と提案された。

城さんは大先輩スタイリスト、津野の師匠クラスだ。そのような方に言われると無碍(むげ)には出来ないもので、真剣に考えてみたが辞めた。

人手なし感 満載ではあるが、お貸しやの服は弊社アシスタントの作品撮影には無料で貸している。しかし、その他のスタイリストアシスタントにまで、無料で貸し出すと、弊社で頑張ってやっと手にした特権が無くなりそうな気がした。

あと、お貸しやは恵比寿で立地も良いことから、無料情報を手にした数多くのアシスタントが借りに来る。すると、借りたい服の在庫が急激になくなりスタイリストが借りれなくなる可能性が高い、、,これは本末転倒。

という事で、①自社アシスタントの特権と②立地による在庫確保の点で現実的ではないな、、、と判断した。

それにしても、城さんは素晴らしいお考えの持ち主である。。。スケジュールが空いてればアシスタントさんを、近くの駅まで送ってあげる様だ。

ただ問題もある。アシスタントの中には作品撮影だという名目でお仕事で使われる方もいるようで、「そこは黙認している」と仰っていた。。。せっかくのご厚意も台無しである。スタイリストが経費を抑えたいのは分かるが、同じ様なリース屋を運営する同業者としては、頭を抱える事例である事は間違いない。

ここ5年でスタイリストの運営する安いリース屋は増えた。物凄く助かる事例である。クライアントからのギャラが変わらない中で、我々下請けは、協力して良い物を安く取り寄せる環境を作って行かなければならないからだ。

リース屋はなかなか良いものだ。安い家賃のところさえ見つければ、事務所代くらいは東京のスタイリストが払ってくれる。リース屋を検討しているスタイリストは、まずは自宅での貸し出しからスタートする事をオススメする。まずは1点借りて貰う成功体験を積んでいこう。

良い機会に作品撮影に関して、大阪モードの生徒にも伝えた事をココでも伝えよう。まず、

作品は20枚あればいける。】

これは津野がアシスタント時代にモッズヘアのヘアメイクさんから、教えてもらった数だ。確かに20枚ないと物足りなさを感じる。しかし、50枚あっても相手の時間を奪うだけになる。

営業先は「良かったら使ってみる」くらいにしか思ってないから、どえらいボリュームをお待ちして、全部見て貰うのも気が引けるものだ。先方も「せっかく持って来られたものは見てあげないと、、、」と思っているので、「途中で見なくなるのも悪い」と思う人だっている。

作品は相手の会社の門を潜る為のチケット

営業で大事なのは人間性を見て貰う事だ。作品を見せつける事ではない。よって、作品でなんとかしようとするのではなく、自分は信用に値する人間かを見て貰う場にしよう。

少なからず話術は必要になるので、

①なぜ営業に来たのかの志望動機

②どういう服を着せれば輝くかの提案

くらいは用意しておかないと、沈黙で終わってしまう。津野は元マネージャーという事もあってか、該当のタレントさんの事、出演された作品は必ずチェックして、マネージャーの得意分野で話を展開できる様に話題を用意して営業していた。

「先日の映画みましたよーもう3番手ですか、、、若いのに凄い勢いですね😆ロケ地は寒そうでしたけど、お身体大丈夫でしたか?次の作品もなかなか難しい役ですねー、、、😢」みたいな事である。

話しやすい人だ。と思われれば勝ちである。ここで大事なのは、話す事ではなくリアクションなので、顔の体操をしてから、玄関をくぐる事をオススメする。

相手のイメージしやすいビジュアルに寄せる

そもそも相手は大学出のサラリーマンという事を考えておこう。ファッションの事なんて分からない。つまり、タレント事務所の営業に行くのにVogueみたいな誌面を持って言っても、意味不明だという事。

雑誌なら雑誌のテイストに合わせた作品、タレント用なら、該当のタレントが着そうな服のテイストに仕上げて持って行く事。これは、芸能プロダクションの営業方向から学んだ。

とある大手企業は、VIVIならVIVI用に、cancamなら cancam用にテイストを合わせて自社タレントをモデルにしたブック📚を持って営業しに行く。それによって、先方はイメージが湧きやすいのである。

だから、作品撮影はカメラマンから誘われたからと言って、思考停止で相手の作りたいものに寄せてスタイリングするとただの無駄な時間になる。よって、トレードオフで自分が作りたいビジュアルもカメラマンに伝え、ギブ&テイクで撮影しよう。

作品撮影は、【遊び】としてやるなら、空いてる時間で思考停止でやればいい。しかし、【営業】としてやるのであれば、自分がどの分野の誰をターゲット🎯にして、作品を作りたいのか明確にするべきである。無駄な時間は抑えていこうではないか。

ちなみにアシスタントの作品撮影に関しては、モデル事務所もプレスルームも寛容。彼らは先行投資として、未来のスタイリストに無償貸し出ししてくれたりする。津野も昔はファッション誌の名前を伝えて、

「ここの編集部に営業にいくんですけど、編集担当を紹介して欲しいのと、作品撮影用の服を貸してくれませんか?」と伝えていた。プレスの方は、ファッション誌の編集部と展示会を通してめちゃくちゃ仲が良い。そこを利用して様々な雑誌社を紹介して貰った。仕事をしてくれたのはその中の1社しかなかったが、その1社から毎月3年間かかさず仕事を頂いた。

ここで大事な事は何だと思う? それは、プレスの方が編集を紹介出来るほどの仲の良さである。アシスタントの戦いはアシスタント初日から始まっている。味方を沢山つけてよじ登って行こう!!

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