戦わない戦略で駆け上がれ!

プロフィール

若手がスタイリストになる理由の9割は「アーティストをスタイリングしたいから。」である。

じゃあアーティストだけを ひたすらやるスタイリストの所に入って、「自分も将来その仕事が来るか」と言われれば、そうではないケースもある。

理由は、誰が自分に仕事をくれるか分からないから。だから、先日地元に帰ったインターン生には

幅広くジャンルを越えて活躍するスタイリストにつけ。」と伝えた。その中の比重で、アーティスト多めな事は良い、しかし、それだけだと自分の将来にまで影響する。

先ずは独立後スタイリストでい続ける事。それが大事。スタイリストは資格が無いから、仕事が無いとスタイリストと語れなくなる。それは大問題だと伝えた。

仕事がないと「自分が何者なのか」、「本当はスタイリストが向いていないのでは無いか」と悩む人も多い。正直言うと、それは向いていないのではない。

貴方が仕事を受けれるスタイリストと業界が認識していない」あるいは、「どう言う人物か知らない」というだけなのだが、その認知が業界に知れ渡っていないから仕事が来ない。。。

【仕事さえ頂ければ、誰よりも頑張る】という自負はあるだろう。しかし、新人は意気込みよりも、知られていることが最も重要で、認知されていない限り仕事はいつまで経っても来ない。

立て続けに、津野は質問する。「営業はしてんのか?」すると、帰ってくる答えは「一通りメールで、連絡はしました。。。」終わり、、、。

「たったそれだけで来るはずないやろ!」と思うわけだ。メール100通すれば1件は来るかもしれない。しかし、「次また100通か、、、。と考え、私ってしつこいと思われてないかな」と悩む。

違う。デスクワークではなく、足を使って動くのだ。師匠の仕事にくっついていったり、ヘアメイク、カメラマンを介して、紹介して貰ったり、宣材撮影で事務所に【貸し】を作ったり、有りとあらゆる手段を使って戦略的に接近し、知られていく努力が必要である。

結論、アシスタント期間は、業界認知度を上げるため、幅広く活躍するスタイリストの元で修行をするべきだ。

師匠は有名であればあるほど良いが、コレから伸びる人を当てに行っても良い。そのどちらかを狙った方が多くの認知を取れる。

スタイリストを目指す全員が、師匠の仕事よりも、自分の将来に興味がある。だとしたら、【業界の認知を取る】という目的地から逆算して、環境を選ぶことに集中しよう。

そして、大事な事は「皆が同じジャンルを目指す所に果実はない」と言う事。これは知っておくべきである。

AKB、乃木坂の秋元康さんも「皆が欲しい野イチゴ畑には、既に苺はない」と言ったように、飽和しているジャンルで競争するのは分が悪い。

つまり、アーティストスタイリングに数多くの挑戦者が集中しているのなら、その中での闘いは避け、「アーティストもやるけど他の人もスタイリングする」と言う方向性に変化するべきだ。

コムドットのヤマト氏も「自分が圧倒的に優位に立てるポジションを見つけ、そこで徹底的に努力しろ!」と言っている。心の底から同意である。

但し、圧倒的に優位に立てるポジションも ある程度スタイリスト業を走らせてみないと分からない。

津野は恐らくジャンル問わず単発仕事が合う。1ヶ月丸々作品に投下する映画、舞台、ドラマは細々した所に気を配る必要があり、そこに避ける時間がない。台本1冊読むのでさえ、多くの時間が取られる中、第10話まで話が続くと、他の案件が疎(おろそ)かになるからだ。

今みたいに読解力のあるアシスタントを豊富に付けている状態では受けれるが、そうでない限り 受けると、単発が回らず業績にヒビが入るだろう。

正直単発は嵩むとギャラは倍増する。会社の名前が“勢い”な事でも明らかだが、スピーディーに媒体を巡るやり方でないと、弊社は潰れる。

更にお客様のタイプでは、スタイリストやヘアメイクに依存しない自立したタレントが合う。逆に“仕事の付き合い以上の関係性を求められるお客様”あるいは、“衣装に異常な程のこだわりを持つ人”とは合わない。弊社は1件に避ける時間が限られているからだ。

更に、自由で軽い会話を面白がってくれる。大人な自立タイプ型の前では力を発揮できるが、マネージャーの様にタレントと“二人三脚で互いを支え合って頑張ろう”という密着型タイプは合わない。

これは、マネージャー時代にやってみて感じた事でもある。

結果、アーティスト、俳優、声優、YouTuberの「衣装の縛りがキツくない、自立タレントのスポット撮影は、圧倒的スピードでこなす事ができ、他よりも優位に立てる。」ココを数多く取るスタイリストとして、今のポジションを築いた。

自分は「何のジャンルが向いているのか」を確かめるためにも、修行期間は、浅く広く様々な媒体に触れる事が大事だ。

孫氏は戦わずして勝つ事にこだわった。激戦区で死闘に明け暮れると心身共に疲れる。仕事をしながら、空いてるポジションを探し、そこで一点突破する事が成功する秘訣なのかもしれない。

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