スタイリングには背景が絡む。キャンプと映画館デートでは、コーディネートが真逆。素材も靴の形も変わる。
そこを60%ではなく、90%まで寄せれるのがスタイリスト。そして、90〜100%のレンジで3000人のスタイリストがひしめいてる。正直90〜100%のコーディネートは素人には見分けが付かない事もある。ベルトの形状が違うとか、小物がハマっているとか、ネクタイが絶妙とかそう言う事だからだ。
アシスタントにコーディネートを頼むと60〜90%の間で手を止める人がいる。理由は様々だ。
・単純に能力の限界
・素材までこだわる意識がない
・白とオフホワイトは、ほぼ同じとして組み合わせる
・形にこだわらない
・早く終わらせて帰りたい
である。
そこを正していくのが、師匠スタイリストの役目だと思っている。イチゴ狩り企画なのにシャツを着ている。表参道ロケなのに、牛を飼ってそうなデニムのオーバーオールにTシャツ。これだと番組の雰囲気は台無し、服が企画を駄目にする。
よってイチゴ狩りならTシャツにデニムパンツ、表参道ロケならポリエステル素材のブラウスに、同素材のスカートにしなければならない。

昨日は、女性アイドルのカジュアルなキャンプ、乗馬ロケのコーディネートを半分訂正してもらった。流石にスカートは出していなかったが、素材があってない、シャツが多いで、シチュエーションは台無し。
例えば、キャンプに行こうと言って、セットアップを着用して来られたら「おいっ!どういうつもり?」となるだろう。
そもそも女性アイドルというだけで髪が長い。短髪で踊っていたのは生駒里奈さんか、平出友梨奈さんくらいではなかろうか。髪が長いということは3首の1つである首が【髪で埋まって重い】という事だ。基本的に皆さん黒髪か茶髪なので、重い。
となると、襟付きではなく、首が空いたトップスを着せる。それにより軽くなる。更に、首のフォルムが綺麗に出るので小顔に見せれる。元々顔が小さい人なら詰めても問題ないが、そうではないタレントも沢山いる。
タレント本人も長年生きてきた経験から、首元は開けた方が綺麗に見える事は分かっている。だったら、そこに寄り添ってあげる方が良いに決まっている。
ちなみに、3首(首、手首、足首)を空けると抜け感のある素敵なコーディネートと言われる。

上記は全て経験によるものだ。津野はレディースを習ってこなかった人。独立してからレディースの依頼がきて、そこから、あれでもない、、、これでもない、、、が始まった。ギャラをもらって意味不明なコーディネートを繰り返して、プレスから注意を受けた事もある。
「津野くんさぁ、あのコーディネートないよ!ダサいから。」とハッキリ言われて眉毛がハの字になった事がある。。。センスとは量なので、プレスの方が長い期間プロのコーディネートを見てきているから、経験値が高いわけだ。スタイリストとは名ばかりで、経験の乏しいアマチュアスタイリストであった。。。その頃は「まだまだ、全然量が足らない!取り敢えず誰よりも量をこなそう!!」励んだ。
ただ、ハッキリ文句を言ってくるのに、それでも面白がって貸してくれる関係性を作れていた事はでかい!!お陰で何がまずくて、何が良いかが分かるようになっていった。師匠は師匠以外にもいるものだ。。。
そして、当時、能力なきスタイリストを、ノリで使ってくれたマネージャー陣には心から感謝申し上げる!!
アシスタント時代は、「こんなもんで良いだろう」のコーディネートから、「こうじゃなきゃいけない」のコーディネートに格上げする期間だ。しかし、自分が仕事を受けているわけではないので、責任がない分 手を抜く人は多い。
ここを逆に振って、「そこまでやらなくても大丈夫」と言われるまで、持っていける探究心のある人がスーパースタイリストになって行くのではなかろうか。師匠から、「アシスタント時代アイツだけは、半端なかった。。。」と言われるように、先ずは身内から認めさせて行こう!!


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