独立したアシスタントのうち、4名は事務所に来る。独立者の約半分である。理由は弊社の衣装レンタル業“お貸しや”の衣装リース目的。うち2人はサブスクリプション契約で来店している。
独立者ならではの借り放題契約。1万点を借り放題はやばい。津野だったら即契約で、お貸しやにないアイテムだけ自社で購入して溜め込む。
師匠を頼らず、1〜自分でやる卒業生もいるが、アイテムを探す為の時間が大量に奪われる事になる。案件数が少ないうちは、時間を使って安いアイテムを仕入れるのも楽しいが、月30本近くになって来ると そう言うわけにも行かない。
忙し過ぎると、日中服を探す時間もなくイライラする為、深夜問わず入れる“師匠の倉庫”を利用する事は賢い選択だと思うわけだ。
例えば、競合他社の衣装会社、「マナマナ」や「シマシマ」がサブスクリプション活動を始めたら50,000円以内であれば即契約するだろう。
良い服を安く集める事は簡単ではない。
津野も独立当時の金がない時代、師匠の倉庫を安くで借りれたら、どれだけ大きな利益を取れた事か、、、。駆け出しスタイリストは、余剰資金がないので仮払い能力が著しくない。よって、資金繰りに苦しむのである。

お貸しやに来店されるスタイリストの支払い状況を見て思う事は、潤沢に資金が回っているところは多くないと言う事。
若手は先方からの入金待ちをして、支払い日を後ろにズラす人もいる。衣装リース業界では“後払いは当たり前”なので、ウチもある程度は後ろに伸ばす事に理解を示している。
特にアーティストをやるスタイリストは仮払い金が多くなりがち。理由はアーティストが衣装にこだわる人が多いから。
渾身の1着を着たいが為に、既製服に、キラキラをつけたり服を解体したりする。その部品代や作業費に金がかかる。
例えば、男性アイドルのコンサートを手がけるスタイリストのSは、ZARAでレディースのアクセサリーを買って解体して、JKにくっつけたりしていた。大変な労働力である。
津野は作りはほとんどやらない。しかし、依頼される事もある。その際の仮払いの額は、そこそこデカい。
以前、紅白歌合戦で【5人グループで5回着替え】というグループがいたが、彼等のスタイリストは紅白1発で衣装費先出しで300万円。
2ヶ月後にギャラ含めて600万円振り込まれるという事もあった。。。先に300万円衣装費を払えなかったら黒字倒産である。(黒字倒産とは、先払いが出来なくてギャラが入る前に潰れる会社)
こう言う時の為に津野は、資金が潤沢にあるうちに、借りなくても良いお金をわざわざ銀行から借りて利子を返しつつ、信頼関係を高めている。
急な衣装費の出金。急な事務所の移転のタイミングで資金繰りに困らぬよう、いつでもお金を借りれる体制を作っている。
現在の事務所は定期借家なので、いつ契約を切られるか分からない為、ヒヤヒヤもんだ、、、😮💨

スタイリストは衣装費をどれだけ抑えるかが勝負。津野みたいに10年計画で、服を溜め込んでリース店を開きたければ、無理してでも買い込んで行けばいい。
ただ、駆け出しは師匠の倉庫を安価で借りれるなら絶対に借りるべきだ。
手元に残る現金をまずは、大きく膨らます事が安定経営の要。パナソニック松下幸之助さんのいう【ダム式経営】である。
津野は会社にしてから、11年間 毎年黒字で着地し、手持ちの現金を減らさないよう、給料を調整している。(会社にすると、自分の給料を年始に決めないといけない)
会社として大きく黒字を出すと、その分税金で持って行かれる。だったら、給料を上げて会社全体の経費額を上げるべきなのは、理解している。
しかし、資金繰りに関してはビビリなので、徐々に徐々に額をあげるタイプである。
手持ちの現金を無くした時点で、大きな衣装費のかかる案件を受けれなくなるので、“自分のステップ🆙の為にも”現金をダム式で残しておこう。
現金残しのコツは、月毎の収支を計算するのではなく、1案件毎に絶対に赤字を出さない事。コレに尽きる。3万円の案件だったら、5000円以上使ってはいけない。(ちなみに弊社は3万円の案件だと3900円しか使わない。全体の13%)
それを全ての案件で適用する事。そうやって、禁欲主義をかましてほしい。
勿論、それが叶わない案件もチラホラ出て来る。そうなったら「他案件では一切経費を使わない。」など均衡をとる事をオススメする。
会社の口座には、常に年間売上高の15%〜25%(月商の2〜3ヶ月分)を残す様に心がけよう。
自分1人で倒産する分には自己責任で構わないが、アシスタントがいるスタイリストは、【他人の人生と夢を同時に預かっている事】を忘れるな‼️
手元の資金を残していこう!!

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